そもそも、介護保険って?
「介護保険って、一割負担で身の回りのお世話してもらえるんだよね?」
↑こんな感覚が標準的だと思います。完全な正解ではないですが、だいたい合ってます。
皆さんが想像するような介護サービスを収入に応じて一割から三割の負担で利用できる制度です。これは結構多くの方がご存じと思います。
でも、実際に利用するまでの手順について知っている方って、意外と少ないです。例えば「友達が介護の仕事してるから、その人に聞けば分かるよ」という方。今すぐLINEとかでそのお友達に具体的な申請手順について聞いてみてください。たぶん知らないですよ。
でも大丈夫。ご安心ください。
これから、ケアマネジャーとして22年のキャリアを持つ私が、具体的な申請手順についてご説明します。これを真似すれば全くの素人さんでも介護保険申請が完璧にやれます。ちなみに申請に手数料はかかりません。無料で申請できます。
申請は誰がするの??
「そういうのはケアマネさんがやってくれるんでしょ?」と言われる方が多いですが、すでにケアマネさんと契約している人の『更新申請』でなく、まったく初めての『新規申請』の場合はケアマネさんに依頼することは現実的でないです。
新規申請の場合、これまで介護サービスとのつながりがないわけですから、当然ケアマネさんとのつながりもないはずです。ごく稀に「知り合いにケアマネをやっている人がいるから、その人にお願いするよ」ということもあるでしょう。でもそれって本当に『ごく稀』です。あなたの知り合いにケアマネさんいますか?
では誰がやるのか?答えはあなたが自分で申請するのです!!
自分で申請するメリット
あなたが自分で介護申請するメリットは三つあります。
①早く手続きが完了します!→人に頼んだら、その人の都合に影響を受けるのは当然ですよね。他人の申請書類を何よりも優先してやってくれる人ばかりではないです。ケアマネさんもケアマネさんの都合でやりますので、場合によっては一週間以上預かったまま何もしないことも普通にあり得ます。
②確実に状況を良い方向に進められます!→悩むばかりでは何も変わりませんが、行動を変えれば結果も当然変わります。『原因と結果』の関係性は当たり前のことです。
③精神的に達成感があります!→自分の事であれ、ご家族の事であれ、大切な人のことをできるだけやってあげたという満足感は、なかなか得難いものです。
具体的にどうやるの?
それではようやく具体的な手順です。
・まず介護保険を利用したい方の住所、氏名、生年月日を確認します。住民票と居所が違う人は両方書けるようにしておいてください。
・次は利用したい人のかかりつけ病院の名称と主治医の名前(できればフルネーム)、住所、電話番号を書けるようにしておいてください。だいたいの病院はネットで調べれば上記の情報が公開されてます。
・最後に利用したい方の住民票がある市区町村の介護保険担当窓口に行って、「介護認定の申請をしたいです」と意思表示してください。その際に窓口で申請書類の記入をしますが、書く内容は上記のものだけなので簡単です。
住民票と居所が違って「ちょっと行ってくる距離じゃない…」という方もご安心ください。事前に電話で確認したうえで、郵送対応できます。(自治体によってはメール対応してくれるかも)。その場合、住民票のある市区町村ホームページから申請書類をダウンロードする必要があります。
「ホームページからダウンロード?めんどくさい!自分にはそんなことできない!」と思った方、大丈夫です。パソコンやスマホを使ってこのブログにたどり着いたくらいの知識技術があればダウンロードできるようにホームページも簡単に作られています。大丈夫。
申請の手順はこれだけです。行政書類ですが、一般の人が自分で書ける程度の簡単な項目だけですし、窓口で書けばわからない部分は役所の職員さんが手伝ってくれます。この人たちはケアマネや介護事業者には理不尽に冷たいですが、一般市民には激烈優しいです。
また介護申請は、誰の申請を誰がやっても受け付けてくれます。家族であれば余裕で大丈夫ですし、友人・知人、赤の他人がやっても受け付けてくれます。
ひとまず、これで介護申請は完璧です。また別の記事も上げますのでよろしくお願います。


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